卒業生、保護者から




KLASを卒業してからは、アメリカの大学に進学して国際学と文化人類学を学びました。その傍ら、ボランティアとしてネパールで英語を教えたり、KLAS時代の親友に誘われてインドのNGOで働いたり。


その後九州で祖父母と暮らしながら子どもの英語教師や翻訳ボランティアをしていましたが、2年前、福岡の国連ハビタット事務所に就職。9月からはイギリスの大学院でNGPマネジメントを学ぶことが決まっているので、今は大学の学会準備などの仕事を手伝いながら留学準備を進めているところです。


今までを振り返ってみると、こうしてさまざまな環境にそのつど溶け込んでこられたのは、KLASで「自分を変える」柔軟性を持てたからだと思います。そもそも、中高一貫の女子校に通っていた私がわざわざKLASの転入試験を受けたのは、それまでの自分を捨てて「変わる」チャンスだと思ったから。スイスという新天地では、「自分という存在は、なりたいように作り変えることができる」と実感できました。在学中も、新しい環境に踏み出すチャンスが数多くあり、そのたびごとに自分を変える度胸が身に付きました。


イギリスから戻ったら、今まで学ばせてもらったことを、ぜひ地元である日本でアウトプットしたいと考えています。素晴らしい教育を受けたという自信があるからこそ、それを与えてくれた人や社会に還元していきたいのです。






母:中学校は、大学までのエスカレーター式の私立に通っていたのですが、KLASの学校案内ビデオを観て親子3人で気に入ってしまいました。高校=中学の続きではない、新しい可能性を感じたんです。


父:本人にも、このまま終わってしまうのはイヤだ、という感覚があったようですね。


母:「家にいれば食事や洗濯でもなんでも親に甘えてしまう、それなら自分のことは自分でやってみたい、生活を変えてみたい」と言ってきたんです。


父:親元で干渉を受けるのがいやだということもあったようですけどね。


父:実際にKLASに入れてみて、本当に「いいところに出した」と断言できます。


母:子どもがつぶされないという印象がありますね。成績だけを気にして過ごすこともないし、都会で遊びに溺れてしまうこともないですから。


父:とにかくやることが多いのも魅力ですね。うちの子などは「もう少しスローペースで」と注意されてしまうほどあれもこれも楽しんでいます。寮生活も、昔の上下関係のイメージではなくて、いい意味での先輩後輩、人間のつき合い方が育まれている。レザンという土地も、遠いですが、行ってみると気候も穏やかで景色もよく、悪い誘惑もなくて最高の環境だと分かりますよ。


母:たまに日本に帰ってくると、すごく大人になったと感じます。何かを主張するにしても、一歩譲ることを覚えて、どう折り合いをつけるかを考えながら話すようになりました。また、もともと政治や経済に興味があったんですが、KLASに行ってからさらに話題が増えて、親のほうが知らないほどです。


父:しかもそれがうちの子だけではない。他の子どもたちを見ていると、お友だちを増やすにしてもここなら安心だという感じがします。それも含めて、「入ってよかったね」というのが家族全員の思い。日本でそのまま進学していたら、きっとここまでの可能性を感じることはなかったでしょう。