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エーグル・レザン山岳マラソン

スイス建国の日で祝日にあたる8月1日に「エーグル・レザン山岳マラソン」が実施されました。山道を駆け上がるこの過酷なレースに、毎年KLASの生徒たちは出場し、好結果を残しています。今年は特にジュニアの部門で表彰台独占という素晴らしい結果となりました。担当したヘイム先生による説明と完走した生徒の感想を掲載しますご一読ください。



 

img2014091713483640687500エーグル・レザン山岳マラソンジュニアの部で表彰台独占!少し誇らしげな生徒たちです。
 
 



■エーグル・レザン山岳マラソン

担当 ジョアンナ・ヘイム



大雨や霧、季節はずれの涼しい気温といった天候がほぼ2週間続いたのですが、太陽と青空が広がった8月1日金曜日の朝を迎えることができました。8月1日はスイス建国記念日だけではなく、エーグルレザン山岳マラソンの日でもあります。このレースは21km余りの距離で標高差1500メートルをのぼるものです。このレースはきちんとトレーニングをしなければ、簡単に挑戦できるものではありません。実際、KLASでは週1回のランニングアクティビティのほか、月、水、金の練習会に少なくとも1回参加しなければなりませんでした。



コースの全てのパートを練習しましたが、通しで走るのはレース当日が最初でした。最も急なところは間違いなくエーグルからヴェージュの最初のパートです。ぶどう畑を抜けて、森に入りますが、木に囲まれているため気温がさがります。かつてそこはボブスレーのコースにも使われていたようです。そして、数百年も前にたてられた古い家があるヴェージュに到達し、標高がさらに上がると岩場を進むことになります。



K君は2時間44分、N君は2時間49分、U君は2時間55分でゴールし、ジュニアのカテゴリーでそれぞれ1位2位3位となりました。笑顔に満ちたKLASの生徒たちが表彰台は並ぶ光景はとても喜ばしいものでした。U君、K君、Iさんも表彰台にはあがりませんでしたが、素晴らしいタイムでゴールしました。



反対する担当教員の助言にもかかわらず、21kmに参加できると思う生徒がいつもながらいます。できる限りみなにチャレンジしてほしいと思いますが、トレーニングをしなければ、または、レザン以外(山のある場所以外)でどんなに練習しても、この種のレースは誰もができるものではありません。

一方、来年21kmに参加することを考えて11.2kmのレースにチャレンジした生徒にはランニングレースの良いスタートになったと思います。教員のアドバイスに従い、K君とNさんは11.2kmを見事に完走しました。Nさんはカテゴリーの中で3位となりました。

すべてにおいてとても充実した一日になったと思います。10月のローザンヌマラソンに参加する生徒がどれだけいるか、楽しみにしています。





以下原文

After two weeks of mostly bad weather: heavy rain, fog and unseasonably cool temperatures, we were pleased to wake up Friday morning to patches of blue sky and sunshine. August 1st was not only Swiss National Day, but also race day for the grueling challenge of the Aigle-Aï half mountain marathon.

Over 21k and with 1500 meters of elevation, this isn’t the kind of challenge you can take on without the right training. Indeed, every student who took part had running activity once a week and had to take part in at least one extra training session offered on Mondays, Wednesdays and Fridays, to ensure they were prepared.



Although we practiced all parts of the trail, it wasn’t until Friday that we put them all together for one fantastic run. The steepest part is undoubtedly the first segment, from Aigle to Veyges: up through the vineyards and then the forest on what was originally a bobsleigh run! Then, as the temperatures get cooler, we reach the old smoky chalets that are hundreds of years old, before proceeding on more rocky terrain as the altitude rises.



We can be especially proud of Mr. K who came first with a time of 2h44, Mr. N, who came second at 2h49 and Mr. U, third with 2h55 in their category of Junior boys. It was certainly a pleasing sight to see the podium filled with smiling KLAS faces! Other students who did well include: Mr. U, Mr. K and Ms. I.



As always, there are some students who think they can take part in spite of the advice to the contrary of their teachers. As much as I would like everybody to be able to try, this kind of race just isn’t within everybody’s capacities, certainly if they don’t train and, for some, no matter how hard they do train outside of Leysin.



There is, however, the alternative 11.2K race which is a good challenge in itself and a great starting point for runners who are considering doing the Aigle Aï in the future. We are very proud of Mr. K and Ms. N who took the advice of their teachers and completed this race successfully. Ms. M even won third place in her category!



Over all, it was a very successful day and I look forward to see how many of our candidates will take part in the Lausanne Marathon in October.






■門

12年生(高校3年生) 男子



去年の経験から、マラソン中は音楽を聴かないようにした。自分のペースを一定に保つためだ。給水は確実にとることも大事だ。山道では体を前に倒した方が楽に登れる。それから、平坦な道では絶対に走る事。どれだけつらくても、止まらないこと。それから…それから…

すいすいと風を切って山道を駆け抜ける。イメージは既にできていた。



だから何だというのか。つらい物はつらい。開始10分も経たないうちに過呼吸になる。どうすればつらくないのか、どうしたら速く走れるのか。考える事で頭がパンクしそうだ。今年は、もう無理だ。



いつからか、何も考えなくなった。意識した訳ではない。ただ体が考えるのを止めた。一番リラックスした状態で大きく手を振って、全身で空気をかき混ぜる感じか。いわゆるランナーズハイだったのか、つらさは感じなかった。頂上まではあっという間だった。



そこからが修羅場だった。残り四分の一、下りに差し掛かり、両脚腿がつった。ここまできたのに、という思いがこみ上げた。

そのとき僕を救ったのはある言葉だった。



休まず歩け、歩かず走れ



右腕に書かれたひとつの応援メッセージ。その周り、体の隅々に書かれた文字達。今、走っている仲間がいる。応援している人たちがいる。ゴールで、皆が待っている、その事実に背中を押されて、僕は歩き続けた。



ゴールしたとき、たくさんの声援がすごく照れくさかった。僕は、応援されるような柄じゃないから。ふと、一緒に走った仲間を出迎えたいと思った。拍手をされるのもいいが、拍手を送る方が心は温かくなるから。



頂上で見た最高の景色と、気付いた大切な事。「それから」の続きはもう必要ないのかもしれない。





■努力

11年生(高校2年生) 女子



私はエーグルマラソン21km出場した話をしたいと思います。

今年の6月、私は約1ヶ月という日本での休暇を使い、エーグルマラソンのために毎日欠かさずランニングをおこないました。最終日には11kmを余裕で走れるようになったので、21kmも夢じゃないという自信も少しはあったのですが、 エーグルマラソンとは平坦な道ではなく、坂道、しかも標高2,000mの山を往復する山登りのようなもので、現実は厳しく、私は練習で毎回周りについていけるか否かで精一杯でした。なぜあれだけ日本で練習していた私が周りに追いつけないのかと疑問や悔しさを感じましたが、その疑問の答えは最後まで分かりませんでした。 それから私は仲間たちが普段1週間のうちに3日だけ練習するところを私は一人で毎日必ず走っていました。それくらい私にとって悔しい出来事だったのです。しかし、それでも仲間に追いつくことは辛く、何度も先生たちに21kmを走らないほうがいいと大会本番の前々日まで言われていました。



とうとう大会当日。残念ながら時間制限を超えてしまい完走することはできませんでした。私は悔しさと同時にあることを感じました。それは報われない努力というものです。必ずしも努力をしたからといってそれが成功するとは限らないということ、あるいは自分の中の努力というものは、周りから見たらまだまだ足りなかったのかもしれないと感じたのです。私は今回の気持ちを忘れず、来年はさらに倍の努力をして21kmを完走したいです。



 
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山岳マラソンは男女とも参加します。参加しない生徒も沿道(?)で応援します。


 
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終わった後に記念撮影。つらかった練習もよい思い出になります。そして翌年へ…。