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海外の学校での活動 ~SAPとエクスチェンジプログラ

ターム1(夏学期)の前後に、海外の大学や高校に行き、講義・授業を受けるプログラムがあります。一つはSAPと言われる、欧米大学の夏学期プログラムを学習できるもの、もう一つはエクスチェンジプログラムと言われる、カナダの高校との交換短期留学制度です。それぞれの経験者がその体験記を書いてくれました。ご一読ください。

img2014101715491861174000大学の学習プログラムを満喫しているある日の写真…。外国の人々とのつながりが感じられる一枚です。





■SAPを終えて

 教務部



 SAP(サマー・アブロード・プログラム)は、夏期休暇となる6月からターム1の期間を利用して、アメリカ、カナダおよびイギリス等の英語圏にある大学の夏学期プログラムで学習します。レベル・内容・目的はそれぞれプログラムによって違うため、参加する生徒は自分の将来のことや興味あることを考えて申込みしています。SAPの期間中は大学の寮に入寮し、6~8週間に渡って学びます。優秀な成績を収めることで大学の授業単位を取得することも可能です。





○サンタバーバラでの夏

 12年生(高校3年生) 女子



 私にとって高校生活最後の夏。スイスで皆と一緒に楽しく過ごすか、アメリカという大きな国に行き毎日見知らぬ人に囲まれ英語の力を伸ばすためにSAPに行くか、11年生の冬までなかなか決めることができませんでした。最終的に私がSAPに行くことを決めた理由は、まずアメリカの大学を見てみたかったこと、そして 学んで見たい事があったからです。私は昔から自然が大好きで環境学や海洋学に興味がありました。ですので、その両方のコースがあるUCSBというカリフォルニア州、サンタバーバラにある大学を選びました。



 私は一度だけ同じカリフォルニア州にあるロサンゼルスに言った事があり、UCSBはどんな所なのだろうと思いわくわくして行って見たところ、なんとサンタバーバラ上空から見た景色は都心とは真逆のど田舎。さすが環境・海洋学が学べるだけあって学校の周りや学校中の自然はとてもすばらしいものでした。これから6週間毎日そんな大学で学べることが嬉しくてたまりませんでした。しかし、この大学で私にとっての初めての壁はやはり英語力でした。今までの授業のスピードよりとても早く、知らない環境学の授業ではパソコンで統計やグラフを作らなくてはならず、どんどん進んでいってしまう授業に毎回気を抜ける瞬間はありませんでした。また私は授業が午前中には終わったため午後は毎日課題の準備やその日の復習などをしていて、気づいたら夜になっていました。そんな生活の中で私の一番の癒しとなったのはサンタバーバラの海でした。



 毎朝海洋学のクラスが7時頃に集合してフィールドワークに出かていき、海洋生物、環境汚染、気候変動など海に関わるものについて幅広くそれぞれの専門家に話を聞き学ぶことができました。今まで見えていなかった事が毎日海と触れ合っているだけで見えてくる事もあり、一つ一つの自分の行動がどのように海に関係しているか考えるようになりました。UCSBでは日本やスイスに 住んでいては見られない景色がたくさんあり、新しい発見がごろごろと転がっています。ぜひ大勢の人にUCSBの自然を体験しに行ってほしいと思います。






○SAP

 12年生(高校3年生) 男子



 11年生の一年を終えてから12年生になるまでの長期休暇を利用して、僕はUniversity of California Santa Barbaraというアメリカ合衆国カリフォルニア州の大学で世界中から集まった同年代の生徒達と6週間を共に過ごした。このプログラムはアメリカの大学を体験してみたい生徒を対象にしており、自分もそのうちの一人として参加したのだが、実際には自分の英語の未熟さを知らされるものとなった。



 特に辛かったことは外国人の友達との会話の中で自分の英語が「聞きとってもらえない」、相手の英語を「しっかり理解できていない」時だった。決して会話にならないわけではないが、全ての音を均等に発音する日本語を母国語としていた自分にとって、強くしたりほとんど発音しなかったりする英語は会話のほんの支えでしかなかった。さらに、まともに英語も話せない日本人を避けようとする生徒も少なからずいて、自分の英語力のなさに怒りすら感じることもあった。しかし、積極的に海に誘ってみたり、得意なバスケットボールをしたりすることで本当に楽しめる仲間達と出会うことも出来たと思うし、スポーツをしている間やお互いが興味のある話題を話している時はストレスを感じることもなく充実した時間を過ごすことが出来た。



 日本好きの友達には、自分の知らない日本文化を教えられることもあったり、日本食レストランでは世界一の料理だと絶賛してもらったりと、日本人を受け入れてくれることにとても感謝したし、英語をさらにがんばろうという励みにもなった。このプログラムで経験したことがどういう形で役に立つかはまだ分からないが、この6週間で感じたことは必ず将来に繋げていきたい。








■エクスチェンジを終えて

 教務部



 エクスチェンジプログラムはカナダの高校とKLASの生徒達の交換プログラムです。1月に参加者の募集が始まり、選考された生徒は7月から実際に始まるプログラムに向けて、自分のパートナーの生徒を受入れる準備をします。ターム1の4週間をカナダからのエクスチェンジ生をKLASに迎え、残りのターム1とショートブレイクを合わせた3週間をKLAS生が提携校のパートナー宅でホームステイをしながら交流をするというものです。KLASからは今年も7名の生徒がカナダで素晴らしい体験をしてきました。







○第三の故郷

 12年生(高校3年生) 女子



 「カナダはどう?」ともし聞かれたら、私は迷わずに「天国です」と答えます。そうです。私は2014年の カナダ交換留学プログラムに参加した一人でした。今回私は初めてカナダに行ったのです。パートナーは例年の2人組とは異なり、3人組でした。最初はスピーキング力がないなどよくある悩みで悩んでいましたが、実際優しいパートナーと話しているうちに悩みはいつの間にか消えました。今年は例年の交換留学と一変して、カナダの授業を受けないプログラムになったので、多くの生徒が楽しめるようになったと思います。私のホストファミリーはとてもアクティブでオープンマインドな人たちだったので、毎日何かをやっていました。例えば、文化ショーを見に行ったり、湖に行ったり、星を見に行ったり、トランポリンで飛んだり、ちょっとしたハイキングをしたり、バーベキューをしたり、花火をやったり、野球を見たりしていました。キャンプにいったり、マシュマロを焼いてパンで挟んで食べたり、みんなでご飯作ったりとやりたくてもできなかったことはたくさんあります。3週間はやはり短かったです。一ヶ月、いや、1年でもいられると思います。



 カナダのみなさんは本当にいい人たちばかりで、とてもよい経験になりました。今でも土日の時間の時にスカイプで話をしています。もうパートナーは自分の妹のような存在で、ホストファミリーのみなさんも大好きです。最後の最後に、ホストファミリーの皆さんから、いつでも帰ってきていいからねと言われて、とても嬉しかったです。こんなすばらしい経験をぜひ多くの人にしてもらいたいと思います。





○キャンプ多数決

 12年生(高校3年生)



 今年私は念願のカナダ交換留学プログラムに参加しました。私が一番思い出に残っていることは、一泊二日、エクスチェンジパートナーのジェナの家族と一緒にキャンプに行ったことです。その時の天候が小雨と豪雨の繰り返しで、とても寝床のテントを張れる状況ではなかったため、キャンプをするかどうか迷っていた時に、ジェナのお父さんとお母さんの意見が割れ、多数決で決めることになりました。多数決の際、ジェナとお父さん、そしてお母さん、という二対一になり、最後に残った私の意見ですべてが決まる状況の中、私はどうしたらこの状況を打破できるか模索しました。



 考えた結果出た答えは、自分の意見を提案という形にしてみるということでした。私は「キャンプをするか、しないかの二択ではなく、まずはこれ以上天気が悪化しないうちにテントを立てて、様子をみたらどうか」と提案しました。この案なら、両者の意見を尊重した上での解決策になるのではないかと思ったからです。その結果、嬉しいことに私の案が採用されて、一日様子をみてそれでも悪化するようであればキャンプを中止するということになりました。



 その日の夜、私はジェナのお父さん特製バーベキューソースがかかったスペアリブと焼いたマシュマロを板チョコとビスケットで挟んだデザートを食べました。夕食後には雨が止み、晴れたので、みんなで岩の上で寝そべりながら、夜空一杯に広がる星を眺めました。



 このプログラムを通して、私は、困難な状況の中でも相手を尊重した上で自分の意見を提案することの難しさ、そして協調性を学びました。この経験を生かしてコミュニケーション能力を高めていきたいなと思います。




img2014101715534819362400日本・スイスとは違う雰囲気を楽しむのも、外国を訪れた時の醍醐味の一つです。(見ようによってはレザン風?)

img2014101715544774597700交換留学でカナダでの生活を楽しむ生徒たち。写真の表情は普段とは一味違う?