イベント・レポート

英語ミュージカルを終えて

今年も、英語力の向上を目的とした英語ミュージカルが上演されました。
今回の演目である"In the Heights"は、マンハッタンの一画で暮らす移民たちの人間模様が描かれています。
セリフは全て英語、役者やオーケストラはもちろん照明や音響などの裏方の仕事もすべて生徒たちで行います。
それぞれの担当をやりとげた生徒たちの感想を紹介します。

04-09

■舞台に立つ楽しさ
10年生(高校1年生)女子

 今回のミュージカルで私はコーラスとして舞台に立つことができました。最初は音程や発音がわからなかったり、ダンスも難しくて覚えられなかったりと、大変なことが多々ありました。その度助けてくれたのは、去年や一昨年にミュージカルを経験したことがある先輩たちでした。時には厳しく、でも優しくアドバイスをしてもらい、わからないところは教えてもらうようにしました。先輩たちからやる気をもらいながら、必死に練習についていきました。

 本番が始まる前に、勇気付けてくれたのも先輩でした。最初は舞台に立つのは大変緊張したのですが、このメンバーならきっと楽しく演じられるという気持ちになれました。最終日の本番が終わった後、「もうこのメンバーでミュージカルを作ることはできないのか」と感じた時、今までの練習の楽しさを思い出して泣いてしまいました。こんなにも全力になれるミュージカルがあるのはスイス公文学園だけだと思います。

 最初はだるいと思っていたミュージカル練習も、今思うともう少し頑張って取り組んでいればよかったかなと後悔もしています。この後悔を忘れずに、しっかりと来年のミュージカルにつなげていきたいです 。一度ミュージカル本番の楽しさを知ってしまうと、来年もまた出たいと思ってしまいます。来年もミュージカルに出られるように、これからもいろいろなことに頑張っていこうと思います。


■特等席
12年生(高校3年生)女子

 暗闇の中、ステージでは物語が進み、オーケストラの譜面台の電気が静かにつき、そっとフルートの出番を待つ、この瞬間が私はとても好きでした。  

 毎年、私にたくさんの影響、そして感動を与えてくれるミュージカルも今年の “In the heights”でついに最後、となってしまいました。なってしまった、という言い方は変かもしれませんが、でももう2度と自分たちでミュージカルが作れないのかと思うと、寂しすぎて、その表現がぴったりではないかと思います。でもまだ終わってしまったという実感がなく、次の練習はいつだろうと考えてしまう私の心は、今もミュージカルで揺さぶられています。というのも、私のスイス公文学園での生活において、ミュージカルは1、2を争うほど大好きな行事だったからです。

 私は3年間、オーケストラの一員としてN先生の厳しく、面白く、そして熱心な指導のもと、フルートとピッコロを吹かせていただきました。オーケストラの人数はその年のミュージカルの音楽によって変わるのですが、今年の“In the heights”はラテン系の音楽が多く、打楽器が大活躍で、そしてギターやベースなどのバンド系の楽器のかっこいい曲がたくさんあり、大人数でわいわい意気揚々としたオーケストラでした。それは一言で楽しいと言ってはもったいないぐらい、とんでもなく楽しかったです。

ですが、一つのミュージカルの伴奏を大人数で務めるのはそう簡単なことではなく、週に一回休みがあるだけで他の日はみっちり練習でした。辛いことなんて一度もなかったと言ったら嘘になってしまうかもしれませんが、それでも少しずつ自分たちが上手くなっているのが分かったり、キャストの人と息が合うのを実感したりすると、長時間の練習でも、辛さより楽しさの方が増しました。
そして何より楽しいのは、長い練習を経て完成した本番です。私は緊張もしますが、本番がとても好きです。オーケストラでいい音楽を作るのも楽しみの一つですが、私はオーケストラピットから見るステージがとても好きです。演奏に集中しなよ、と思うかもしれません。実際その通りなのですが、3日ある本番でもその日によって全く違い、またお客さんの雰囲気によっても舞台の空気が変わるのが感じとれます。
中でも私が特に好きなのは最終日の最後の曲でした。本当に最後の最後、ということもあってキャストが最後の力を振り絞ってすごいエネルギーとパワーがステージから飛んできます。そしてその瞬間に私は、やっぱりオーケストラとしてこのミュージカルを作ることができて「本当に幸せだ」と感じます。
そしてオーケストラから見るミュージカルは最高で、まさに特等席です。今年もまた、このような素晴らしい形で終わることができ、スイス公文学園に来て良かったなと思いました。  

 最後に、いつも一番疲れているはずなのに何も文句を言わず、根気よくオーケストラを見捨てずに指導してくださったN先生にただただ感謝の気持ちでいっぱいです。先生のもとで音楽ができて私はとても幸せでした。本当にありがとうございました。