寮父/寮母先生の日記

寮生活だより ~楽しく賢く食べる~

■寮生活だより ~楽しく賢く食べる~
寮母

7月9日に、10年生、カナダからの交換生、夏期訪問生を迎え、新たな一年が賑やかにスタートしました。

今年は比較的お天気に恵まれ、多くの生徒が毎週末の日帰り旅行を楽しんだようです。カナダへ行っていた生徒やSAP(*1)生が、8月末にレザンへ戻ってきました。
スイス公文生が全員揃い、いよいよ勉強も部活動も本格的になる秋学期の始まりです。
生徒たちは、日々学び、成長しています。今回は、「食事」に関する生徒たちの何気ない言葉の数々から、その一片をご紹介したいと思います。
家族から離れ、寮生活を送る中で、生徒たちにとって大きな変化の1つが食事です。
家庭の味を恋しく思い、和食の良さを改めて感じながら、こちらの食事に慣れていきます。その過程で、多くの生徒たちに訪れる大きな挑戦があります。それは「自らの意思で何を食べるか選択する。」というものです。
先日、ある10年生が「お肉もポテトも食べ過ぎちゃう。脂っこい物を食べすぎた後、いつも胃が痛くなる。ほどほどが大事だと分かった。」と話に来ました。
他の10年生は「オレンジジュースが美味しくて毎日飲んでいたけど、ずっと胃が重かった。一日一回にしたら楽になった。」と言いました。

カフェテリアでは、サラダバーもあり、ある程度、自由に何を食べるか選択できます。
また放課後や週末は周囲のお店で好きなものを好きなだけ購入できます。
上述の生徒のように、体調の変化を感じる中で、自分にあった適切な量や、バランス良い栄養摂取、自分の体と食材との相性を学んでいるようです。
「頑張った自分へのご褒美」に食べるお菓子はとても美味しいものです。失恋後や試験で思うような結果が出せなかった後のチップス一気食いも、またよし、です。
日々色々ある中で、自分へのご褒美や気分転換として、お菓子などを上手に取り入れるのもよいでしょう。
親元を離れ、自分自身で、何を選び、どの程度食べるか、あるいは何を食べないか、という日々の選択を行うことは、物事を知り、考え、判断する力を高めることに通じるものがあり、ひいては、知性を磨く行為ともいえるのではないでしょうか。
少し大げさでしょうか。食事について何も考えること無しに、ただ漫然と同じものばかりを食べる日々が過ぎることの無いよう切に願います。

この原稿を書きながら、私もチップス1袋とチョコレート一枚を完食してしまいました。今晩は、バランスのよい食事をしたいと思います。生徒たちのお皿の様子もそっとのぞきながら。

(*1) SAP … サマー・アブロード・プログラムの略。アメリカやイギリスなどの英語圏の大学では、夏休み中の数週間に高校生・留学生向けのプログラムが実施される。参加する生徒たちは大学の寮などに宿泊しながら講義を受ける。