イベント・レポート

春休み課外活動レポート

3月下旬の春休み、生徒はタンザニアやセルビアへのオプショナル旅行の他、友人や寮のメンバーでスイス国内やヨーロッパ各国へ旅行しました。

(1) タンザニアトリップ
12年生(高3)女子

朝早く、にわとりの鳴き声で目覚める。日の光を浴びながら、セメントを作り、ブロックを積み上げる。そのすぐ隣に、遊んでと言わんばかりの目をして、私たちの名前を呼ぶ子どもたちがいる。それがタンザニアでの日常だった。
 約10日間、私たちは学校建設の土台作りを主に、水運び、家の壁の塗装などのボランティア活動をした。一番思い出深いのは、建設作業である。建設作業、と一言でまとめたが、そこには様々な過程があった。土を漉す。セメントと混ぜる。水を入れる。素早く混ぜる。バケツに入れて運ぶ。それを使って、運んでおいたブロックを繋げる。一つ一つの作業は単純に見える。しかし、土を運ぶ手押し車が一つしかなかったり、バケツに穴が空いていたり、水道から水が出ない上に、暑さでセメントが乾いてしまったりする。最終日に到達した壁の高さは、達成感を感じるものではあったが、それでもまだまだ建物になるには程遠かった。建設作業一つを取っても、こんなに違うのか、というのが私の率直な感想であった。
 私がタンザニアの現実を見たのは7日目の朝、市場に行った時であった。多くの人が集まり、米や豆、野菜、果物などを地べたに座って売っていた。車椅子生活をする人や、逃げた山羊を必死で追う子どももいた。市場という言葉を聞いて想像する賑やかさとは懸け離れた、自分の生活がかかっている、という思いを感じてしまう、なんとも言えない空気があった。その日の帰り、車に乗って、すぐに閉めろと言われた窓の外を見て、これが現実なのか、と思う反面、まだまだ私は現実を見ていないと思った。
 このように、充実したタンザニアでの毎日を振り返ると、私が今でも思い出すのは、現地の人たちの「温かさ」である。この旅の最初の日、彼らは、思わずこちらも笑顔になってしまうような笑顔で歌を歌いながら、見知らぬ私たちの到着を迎えてくれた。その日の終わりには、数時間前に会ったとは思えないほど、明るく「Jambo!」と話しかけてくれた。いつも働いていた建設現場には、終わりの見えないブッロク運びをしていた時、何も言わずに私たちの列に入って手伝ってくれた男の子がいた。最終日、朝から激しい雨が降っていた時、みんな、あなたたちが帰るのが嫌で泣いているから、雨が降っているんだよ、と現地の人が言ってくれた。彼らは、貧しい生活を送っていたが、心が豊かであった。彼らの持つ、ただ人を想って何かする「温かさ」。当たり前に水道があって、電気がついて、毎日違う服を着る、そんな生活に戻ってきて、私はその「温かさ」をふとした時に思い出してしまう。その度に、このボランティアに行って良かった、と思う。そして、現地の人に感謝したい。Asante Sana。
*「Asante Sana」はスワヒリ語で「ありがとう」という意味です。

(2) セルビアスタディトリップ
10年生(高1)男子

僕は今回、春休み中にセルビアトリップに参加しました。なぜ僕がこのトリップに参加をしようと思ったのかと言うと、日本からはるばるこのスイスに来て、スイスだけにとどまらず、他の国を見てみることも大切やなぁと思い、世界に羽ばたく第一歩として参加しました。また今回は主に、JICA事務所、ベオグラード大学訪問、セルビアのベオグラード言語学校などに行きました。
 そして、すごく印象に残ったのは、ベオグラード言語学校訪問と障がい者施設のボランティア活動です。まず、最初にこの言語学校に日本語学科があるということに驚きました。また生徒たちが僕たちとそんなに変わらないのに、見た目(大人っぽさ)や行動力などにはすごく感心しました。そこで僕は「なんで日本語を取ってんの?」と尋ねると、「アニメや日本武道の影響で知りたくなったから!」と聞いて、僕は日本人として、海外で日本を知ってもらいつつ、日本の文化を楽しんでいてくれることに誇りを持ちました。お礼に得意の関西弁を伝授しました。障がい者施設でのボランティア活動では、一緒にご飯を作ったり、話したりボール遊びなど楽しく触れ合うことができました。そこでは人助けが大事やなぁという事に気づきました。また、施設の人たちが楽しんでいる笑顔を見るだけで、僕自身はすごく幸せでした。
 僕はこのトリップを通して学んだことは、日本だけにとどまっているだけでは人生が勿体無いことに改めて思いました。もちろん、日本で学べることもたくさんあります。でも、世界に出てみると、世界を自分の肌で感じることができ、日本ではできないことがたくさんあります。こんな経験はなかなかできないですから、僕は親への感謝の気持ちでいっぱいになりました。
 僕は、このトリップを世界へ羽ばたく第一歩として、これからもっとグローバルに生きていき、もっと人助けができる人になりたいです。

(3) 個人旅行
10年生(高1)女子

私はスプリングブレイクで、先輩3人とノルウェーのベルゲンで3泊4日の小旅行をしてきました。自分たちだけで飛行機に乗り、自力で他の国に行くというのは初めての体験でとてもワクワクしましたが、緊張もしました。特に、私が行った北欧では英語表記がなく、道に迷ったりしました。でも、何も恐れずに現地の人々に聞いていた先輩の勇気がすごかったです。ノルウェーに着いて1日目は市内観光をしました。ベルゲン旧市街にあるブリッゲンというカラフルな木造家屋が立ち並ぶ世界遺産はまるでおもちゃのような世界でかわいかったです。ブリッゲンは『アナと雪の女王』の舞台になった場所でもあって親近感が湧きました。夕飯は、ノルウェーで盛んなアトランティックサーモンのお刺身を食べました。釣りたてのサーモンは新鮮で、日本のものとは比べ物にならない美味しさでした。2日目はケーブルカーでフロイエン山に登りました。頂上の展望台からはベルゲンの町並みを一望することができ、とても美しかったです。他にも少し奇妙な北欧の妖精、トロールを見たりしました。次に、ベルゲン水族館に行きました。そこでは北欧らしい巨大なタラがいて、他にもワニなどの意外な動物を見ることができ、とてもいい1日になりました。最終日、私たちは本物の脱出ゲームを体験しました。鍵がかかった部屋は様々な問題を解かなければ開かないようになっていました。一時間苦戦しましたが、結果時間内にできなかったということで脱出失敗になりましたが先輩方との仲が深まるとてもいい機会だと思いました。
 今回、3泊4日旅行で暇なく過ごせたのは先輩方が色々計画してくださったおかげでした。来年から私が先輩として後輩を引っ張って行く立場になります。なので、今回の旅行のように充実した楽しい旅行にしてあげるよう頑張りたいと思います。