理事長より

どの子も輝くばかりの個性と可能性を持っています。どのような環境にあっても自分らしさを発揮し、大切な人生を精一杯生きてほしい。その思いから、公文国際学園は一人ひとりの生徒を大切にし、彼らの可能性を大きく伸ばし、多感な時期の成長を十分に援助できる教育活動を常に考えています。

「国際学園」という名を冠した背景には、この学園から巣立っていく生徒たちが、やがては世界の中でリーダーシップを発揮して諸問題を解決できるような、グローバルな視点を持った、個性豊かな人間になってほしいという願いが込められています。

環境、民族、政治、経済、さらには教育の問題など、これからの世代は、他者を広く尊重しつつ、国家の枠を越えた課題を解決していかなければなりません。21世紀を生きる人間に必要な力は、自ら課題を求め大胆に追求しようとする意志であり、豊かな感受性を持って未来に向かっていく強い意欲だと思います。

本学園の生徒には、6年間の学園生活を通して、「教わる」だけでなく自ら主体的に学び、向上していく人間に育ってほしいと考えています。

高度な自学の能力と学力を身につけた生徒たちが、世界に向かってたくましく歩んでいくことを期待しております。

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公文倫子 理事長

校長より

「自ら学び、考え、判断し、行動する」。公文国際学園で頻繁に使われるフレーズですが、考え、判断し、行動しようとするときに、人は頭の中で「あれか、これか」という選択を連続して行っています。この時、他者との交流が豊かな人であればあるほど、知識や思考の幅が広く、その結果として選択肢も多くなり、適切に判断し、行動することができるのは、理の当然といえるでしょう。

だからこそ、他者との双方向コミュニケーションはとても大切ですし、ことに自分とは違う考え方や価値観を持っている他者との交流は、自分を大きく成長させてくれるものです。「異質の他者を認める」というもう一つのフレーズが公文国際学園で繰り返される理由でもあります。

実は「異質の他者」との交流は簡単なことではありません。まず質量ともに十分な言葉を持っていることが必要ですし、その上で相手に伝わるような言葉の使い方や、相手を理解しようとするような聴き方も大事です。大人でさえも容易ではないのですから、当然のことながら多くの生徒たちにはまだできません。しかし、まだできないということは、可能性が開かれているということでもあります。その可能性を現実のものとするために生徒たちは学ぶのです。

一人ひとりにあった学びには、自ら学ぼうとし、失敗を恐れずに学び続けようとする強い意志こそが必要です。公文国際学園は、授業・公文式・寮、表現祭や体育祭、日本文化体験やプロジェクトスタディーズなど、すべての教育活動において、生徒たちが自ら学ぶための機会を提供しています。

まずは勇気を持ってひとりで一歩を踏み出すことです。そうすれば自分に足りないものがわかり、自分で何を考え、自分でどんな判断をし、自分でどのように行動したらよいのかが見えてきます。さあ、私たちとともにジリツ(自立・自律)への道を歩き始めましょう。

kouchou

梶原 晃 校長